仲値
- 読み方
- ナカネ なかね
- 同義語
- 対義語
外貨の取り扱いなどで、銀行が顧客に提示する基準レートのことを仲値と呼びます。仲値はTTM(Telegraphic Transfer Middle Rate)とも表記され、市場開場日の午前10時ごろにおけるインターバンク市場の水準を参考にして顧客に開示されます。
開示された水準は一般的には変動することなく、1日中適用されるレートとなるのです。ただし、仲値はあくまでも基準レートでしかなく、各銀行が収益を得るために必要な手数料などが加味された金額ではありません。そのため、顧客が実際に取引するレートとは異なります。
顧客が銀行から買うときのレートはTTS (Telegraphic Transfer Selling Rate)と呼びます。反対に顧客が銀行へ売るときのレートはTTB(Telegraphic Transfer Buying Rate)です。
これらのレートは銀行の手数料が加味されるため、基本的にTTSはTTMよりも高く(基準価格よりも高く買うことになる)なります。一方で、TTBはTTM(基準価格よりも安く売ることになる)よりも安くなるのです。